
Finger アプリケーション
解説
概要
FingerはUnixにおける"finger"アプリケーションをAgletにより実現したものです。これらは2つのAgletで構成されています。ひとつはWriterであり移動しないエージェントです。他方はWriterSlaveといい移動するエージェントです。FingerSlaveはFingerによりリモートホストに送り出され、行き先でローカルユーザの情報を集めます。情報を集め終わると、FingerSlaveはFingerに戻りその情報を渡します。
構造と関係
のちほど述べます
Fingerの実行方法
1. Agletサーバーを実行する
2つ以上のAgletサーバーをネットワーク上で実行します(Agletサーバーの実行方法については、
ここ
をご覧ください)。
2. Fingerを生成する
Tahitiの"new aglet"パネルでクラス名を"samples.patterns.Finger"と指定してFinger Agletを生成します(Agletの生成に関してのより詳細な情報はTahiti ユーザガイドをご覧ください)。Finger Agletが生成されるとダイアログ・ウィンドウが開きます。

3. リモートAgletサーバーのURLを指定する
- リモートホストであるTahitiのURL を"Address"フィールド中に指定します(もしくはAddress Bookから選択します)。このURLは"atp://"に続いてホスト名、ドメイン名の形で指定します。ポート番号もあわせて指定することが可能です。URLの例は以下のとおりです。
atp://aglets.trl.ibm.com
またAgletサーバーがデフォルトのポート番号(434)以外に設定されている場合は次のように指定します。
atp://aglets.trl.ibm.com:500
- Goボタンを押します。新たなFingerSlave Agletが
生成され目的のホストに対して送り出されます。エラーが起これば、それに対応した
エラーメッセージがダイアログ・ウィンドウの下部のパネルに表示されます。
4. AddressBookの更新
AddressBookの更新はボタンを一回クリックしてパネルを表示させ、アドレスを選択するかまたは(deleteボタンを使って)消去します。 addボタンを押すとアドレスフィールドにあるアドレスがアドレス帳に登録されます。このパネルを消すにはCloseボタンを押します。
5. 情報を手に入れる
以下のような情報が手に入り、ダイアログ・ウィンドウの真中に表示されます(上に示したダイアログ・ウィンドウに例が出ています)。
- Host Name: リモートのAgletサーバーのホスト名とドメイン名
- User Name: リモートAgletサーバーに登録されているオーナー
- Organization Name: リモートAgletサーバーに登録されているオーナーの所属
- E-Mail Address: リモートAgletサーバーに登録されているオーナーのE-Mailアドレス
- Local Time: リモートAgletサーバーの動いているホストのローカルタイム
トラブルシューティング
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